
【古文常識】現代の「琴」は「筝」なの?平安時代の弦楽器「和琴」「琴」「筝」「琵琶」|めっちゃ源氏物語
【動画説明】
『源氏物語』では、貴族のたしなみとして楽器がよく演奏されています。その中には現代廃れてしまったものもあれば、日本の伝統文化として現代でも弾かれ続けているものもあります。『源氏物語』で登場する弦楽器は箏(そう)、琴(きん)、和琴(わごん)、琵琶(びわ)の4種類。平安貴族がどのような形でこれらの楽器を弾いていたのかを紐解いてみたいと思います。
【語句解説】
・龍甲(りゅうこう)
…琴の中心となる木製の長細い胴体のこと。
・琴柱(ことじ)
…琴の胴に立てて絃を支え、その位置によって音の高低を調節する可動式ブリッジ。
・箏(そう)
…弦楽器の一つ。長さ約180センチで弦は13本。琴柱で音階を調節し、右手の指にはめた琴爪(ことづめ) で演奏する。奈良時代に中国から伝来したとされる。現在の「琴」をさす。
・琴(きん)
…中国古代の弦楽器。長さ約120センチで、弦は7本。琴柱 は用いず、左手で弦を押さえ、右手で弾く。奈良時代に日本に中国から伝来したとされる。
・和琴(わごん)
…雅楽で用いられる日本固有の弦楽器[k]。六絃で、琴軋(ことさぎ)や指で弾いて演奏される。現在の琴とは系統が異なる。
・琵琶(びわ)
…東洋の弦楽器の一つ。木製の茄子型の胴に4〜5本の弦を張ったもの。日本では通常琴柱をつけ、撥 (ばち)で演奏する。
・玉鬘十帖(たまかずらじゅうじょう)
…『源氏物語』における第22帖「玉鬘」から第31帖「真木柱」までの十帖。頭中将と夕顔の娘である玉鬘を中心とした一連の物語が描かれている。
・女三の宮(おんなさんのみや)
…朱雀院の第三皇女。14歳で光源氏の正妻として六条院の春の町の寝殿に入る。かねて彼女に思いを寄せていた柏木と密通し、女三の宮は不義の子薫を出産する。この事実を光源氏に知られ、罪の意識から出家してしまう。
・紫の方・紫上(むらさきのかた・むらさきのうえ)
…光源氏の正妻格として扱われる最愛の妻。六条院の春の町の女主人であったが、女三の宮降嫁後、苦悩と孤独感に苛まれ出家を望むもそれを許されぬまま、37歳で病没した。(※本動画では紫の方)
・明石の上(あかしのうえ)
…光源氏の愛人の1人で、源氏の一人娘(のちの明石中宮)を産んだことにより、紫の上、花散里に次ぐ地位を得る。父は源氏の母桐壺更衣の従兄弟にあたる明石の入道、母は明石尼君。
・明石中宮(あかしのちゅうぐう)・明石姫君(あかしのひめぎみ)
…光源氏と明石の君との間に生まれた一人娘。出自の低い母から生まれたため、源氏は娘を手元に引き取り、正妻格である紫の方の養女となって入内し、今上帝の中宮となる。
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