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【源氏物語あらすじ解説】花宴にて!朧月夜との道ならぬ恋の行方|めっちゃ!源氏物語

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【語句解説】

・花宴(はなのえん)
…花を観賞しながら催す酒宴。特に、宮中で催される観桜の宴。この場面では、旧暦二月(仲春)において、紫宸殿(ししんでん)の南殿(なでん)の庭で催された宴をさす。

・中宮(ちゅうぐう)
…天皇(帝)の正式な妃を指す言葉で、「皇后」と同じ意味。妃には序列があり、一番高い位が「皇后・中宮」、次が「女御」、そしてその次が「更衣」となる。

・藤壺(ふじつぼ)
…桐壺帝の妃の一人。後の冷泉帝(光源氏との不義の御子)の母后。これまでは女御であったが、花宴の直前に「中宮」に立后する。

・弘徽殿女御(こきでんのにょうご)
…桐壺帝の妃の一人。右大臣の長女で、誰よりも早く入内した妃。光源氏の母桐壺更衣を死に追いやった女人として知られる。後の朱雀帝の母。

・紫宸殿(ししんでん)
…内裏の正殿。殿舎の北には仁寿殿が位置する。南には南庭が広がることから「南殿(なでん)」「前殿」とも呼ばれる。平安中期以降は儀式・公事の中心的な場所となる。

・左近の桜(さこんのさくら)
…京都御所の内裏(宮中)にある桜。紫宸殿正面の階段から見て左にある桜の樹で、右近の橘(たちばな)に対してそう呼ばれる。

・朧月夜(おぼろづきよ)
…『源氏物語』に登場する女性のあだ名。当時権勢を誇った右大臣の六の君(六番目の娘)で、弘徽殿女御の妹という高貴な生まれだが、艶やかで奔放な気性の女性として描かれる。この名は、大江千里(歌人)の和歌「照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき」に由来する。「六の君」「有明の君」とも。

・入内(じゅだい)
…天皇(帝)の妃となるために後宮(宮中)に入ること。

・朱雀帝(すざくてい)
…『源氏物語』での2番目の天皇。桐壺帝の第一皇子で、母は弘徽殿女御(大后)。光源氏より3歳上の異母兄。桐壺帝から譲位され、24歳で即位した。

・催馬楽(さいばら)
…平安時代に隆盛した古代歌謡。元来存在した各地の民謡・風俗歌に外来楽器の伴奏を加えた形式の歌謡である。本文の光源氏の言葉は、『催馬楽』「石川」中の歌詞「帯を取られて辛き悔いする」の文句を「扇を取られて辛き目をみる」と言い換えたもの。


【概要解説】

『源氏物語』の舞台となる平安時代では、女性は家のために生きることを強いられ、恋にのめり込むなんてことはありえませんでした。なのに「朧月夜」は、自らの信じる愛を貫き通そうとし、恋に奔放に、そして正直に向き合ったのです。魅力的な女性がたくさん登場する源氏物語の中でも、朧月夜がいちばん好きだという人も多いそうです。今回はそんな朧月夜が主人公の、第8帖「花宴」。彼女の生き方は、現代の私たちにも共感するところがあるのではないでしょうか。


#花宴 #朧月夜 #めっちゃ!源氏物語

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